
YouTubeを見ていたら、論破王として有名な「ひろゆき」氏が英会話習得のためにお酒を飲むことを勧めているといったものがあったので、私自身の経験も含めてご紹介したいと思います。
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多くの日本人は6年以上も英語を学習しているにもかかわらずほとんどの人が英語を話せない!
日本人の場合、ほとんどの人が中学・高校で英語を6年間学んでいるので、英語の単語力や文法力はかなりあると言えるでしょう。
つまり、多くの日本人は英語を話すための基礎知識を身につけているのです。
ただその知識と日本人気質が邪魔をして、「この英語を言うと文法的に間違ってるんじゃないか?」とか、「相手に伝わらないんじゃないか?」といらない心配をするため、なかなか英語を喋ろうとしません。
また、日本人が日本で住み生活をしている限りは、外資系の会社に勤めていて社内共通語が英語といった特殊な理由がない限り、英語が全く喋れなくても日常生活で困ることは全くありません。
たとえ、「英語が喋れるようになるとカッコいいから」と英会話スクールなどに通って英語を学習したとしても、普段の生活で英語が全く必要なければ、英語を話せるようになるわけがありません。
無理して英語を話す必要もないのですから・・・。
では、仕事上でどうしても英語を話す必要がある人や英語圏の外国で暮らしたいという人が英語をマスターするためにはどうすれば良いのでしょうか?
ひろゆき氏の語学習得法
ひろゆき氏のYouTube動画を見ていると、彼の場合は英語を習得するためにアメリカへ行って大学で勉強したり、現在住んでいるフランスでは、行く前にはボンジュールしか分からない状態だったのが、1年ほど住んでいるうちに徐々に分かるようになってきたとのことです。
つまり、「英語を話せるようになりたければ、英語を話す国に住む」、「フランス語が話せるようになりたければフランスに住む」ことを勧めています。
要は習得したい言語しか話せないような状況(=日本語が全く通じない状況)に自分の身を置いてしまうという事ですね。
また、ひろゆき氏は「日本に住んでいる日本人が英会話スクールへ通って英語を話せるようになった人がどれくらいいるのか?」と疑問を投げかけています。
確かに多くの日本人が英会話スクールなどを利用して英語のレッスンを受けたりして英語学習をしていますが、その結果として英語が話せるようになった人というのを私も知りません。
英会話スクールなどを利用して英語を習得できた人も0ではないと思いますが、そのような人はかなりの努力家か特別な才能がある人ではないでしょうか?とも言っていました。
ひろゆき氏のオススメ英語学習法
普段は文法や発音のことが気になってなかなか英語を喋ろうとしない人でも、お酒が入ると相手を気にせず喋るようになる。
なので相手の外国人が自分の英語の一部しか理解出来まいが、相手の話す英語をちょっとしか理解出来まいが、全く気にならない。
という事で、ひろゆき氏は英会話習得の一つの方法としてお酒を飲むことを勧めていました。
私自身の実体験による英語学習法
もう数十年も前の話になってしまいますが、当時勤めていた会社の命令で3年半ほどヨーロッパに駐在していた時の話です。
当時の私は学生時代に英語の成績が結構良かったこともあり、ヨーロッパに駐在することに対してそれほど心配はしていませんでした。
ところがいざ外国での生活がスタートしてみると、
・自分の話す英語が全く通じない!
・相手の話す英語がほとんど理解できない!
・日常生活において買い物や病院などで言いたいことが言えない!
といったことが数多くあり、それまでの英語に対する自信が全くなくなってしまい、いつしか会社の現地スタッフからも「あの人はほとんど喋らない無口な人だ」というレッテルをはられていたようです。
それでも数年間はヨーロッパに滞在しなければならなかったので、日本から英語の学習教材を取り寄せて英語学習をし直すことにしたのですが、なかなか上達は感じられませんでした。
私の英語レベルは、駐在開始後半年たってもほとんど進歩はなかったと思います。
「海外で1年も生活していればペラペラになれる!」という話を聞いたことがありますが、その当時は外国に何年住んでも英語がペラペラになれるような気は全くしませんでした。
ヨーロッパスタイルの飲み屋を初体験!
ある時、会社の現地スタッフの人から「仕事のことで相談したいことがある」という事で、彼の知っている飲み屋へ行った時のことです。
考えてみれば、日本にいたころは会社の同僚や後輩などを引き連れて飲みに行くことが非常に多かったのに、ヨーロッパへ住みだしてからは、それまで一度も飲み屋へ行ったこともありませんでした。
彼が連れて行ってくれた飲み屋は現地では普通の飲み屋だったのかもしれませんが、私にとっては完全に別世界のような印象を持ったことを覚えています。
例えば、ビールを飲むにしても何百種類もある中から選んで注文しなければなりませんし、ある時はビールの銘柄を頼んだ時にそのビール専用のグラスがないという事で他のビールを勧められたこともありました。
日本ならビールを頼めば出されたものをそのまま飲むし、銘柄がどうかとかグラスの種類がどうとかなんて気にすることもありませんよね。
飲み屋でしった語学習得の極意!
ビールの銘柄やグラスの種類にも驚きましたが、それ以上に飲みに来ていた現地のお客さんにも驚かされました。
当時私が住んでいた地域はベルギーの東北部に位置する場所にあり、主にオランダ語が話されているエリアでした。
その地域では、日本人(現地の人は中国人も日本人も見分けがつきませんが)を直接見ることはほとんどなく、飲み屋で知り合った人も「テレビ以外で直接日本人を見たのは初めてだ!」と言っていました。
現地の飲み屋へ行った当初の目的は、現地スタッフの相談を聞くことだったのですが、その飲み屋へ入った途端、多くのお客さんが私に興味を持ったようで、次々に話しかけてきたのです。
そこで最初に驚いたのが、物珍しそうに近づいてきた客が私に向かって「あなたは何語を話しますか?」という質問をしてきたことでした。
当然オランダ語で聞いてくるので私には理解できず、一緒に行った現地スタッフの人が通訳してくれたわけですが、なぜ何語を話すのかという質問をしてきたのか最初は理解出来ませんでした。
私がその当時住んでいたベルギーでは、大きく分けて南部はフランス語、北部はオランダ語、東北エリアの一部はドイツ語というふうに3か国語が話される国だったうえ、初めて見る私が何語を話すのか分からないので、こんな質問をしてきたという事でした。
ベルギーでは、高校程度の学校を卒業した人であれば、自分が住んでいるエリアの言葉も含めてフランス語、オランダ語、ドイツ語に加えて英語もたいていの人が喋れるということでした。
後で教えてもらった事ですが、これらの言語は似たようなものなので習得するのはそれほど難しくないとの事でした。
日本で言えば、標準語と大阪弁と博多弁を話せるようなものでしょうか? 私にとってはその理屈が全く理解出来ませんでしたが・・・。
私に話しかけてきたお客さんには、「英語なら少しだけ話せる」と英語で言ってから、現地スタッフの人に習ったオランダ語を冗談でいくつか喋ってみました。
そうしたら、なぜか周りのお客が大喜びして次々に私のところへ近づいてきたではありませんか?!
テレビでしか見たことがなかった東洋人が、自分たちの言葉であるオランダ語をちょっとだけですが喋ったことによほど驚いたのか、嬉しかったのかもしれませんね。
その後は、いろんな客が次々に私に話しかけてきて、一緒に行ったスタッフの通訳も勿論あったのですが、気が付くと私自身英語やちょっとしか知らないメチャクチャなオランダ語で喋り続けていたのです???
「〇〇〇は日本語で何と言うのか?」といった質問や、「こんなことで困ったときはオランダ語で△△△と言えばいいよ」など、いろんな話をしているうちに気が付けば3~4時間も過ぎていました!
その後スタッフの相談を聞き、飲み屋から帰ろうとするときには、まわりのお客さんから「また明日も来いよ!」などと声を掛けられるほどになっていたのです。
ふと我に返ったとき、「会社では無口と言われている私が今日はなぜこんなにペラペラ喋ったのか?」とても不思議でなりませんでした。
お酒の勢いが大きかったにせよ、英語やオランダ語や時にはフランス語までも無茶苦茶ながら喋れたのは自分でも大きな驚きでした! しかもとても楽しかったのです!
そこで私は悟りました。
語学習得の極意は「酒を飲みながらとにかく何でも話す!」という事を。私だけかな?
もともとお酒を飲むことが大好きだった私は、現地の人たちとお喋りするために、週に3~4回程度飲み屋に通うようになりました。
それと共に自分の英会話力にも徐々に自信が付きだして、1年後には会社の現地スタッフからも「よく話すようになったし英語が上手くなった。」という嬉しい評価をもらえるようになっていました。
英語を話すことにある程度自信が付いてくると、いつしか間違いを恐れずに英語を喋れるようになっていったと思います。
数年後にヨーロッパを離れる際に現地の人たちが送別会をやってくれたのですが、その時には普通に英語で挨拶をしていたことを覚えています。
しかし日本に帰国後英語を話す必要がなくなってからは、年に数回程度駐在時代のヨーロッパのスタッフとスカイプを通して話をすることがあるのですが、その度に英語を話せなくなっていくのを実感しています。
やはり一旦ある程度の英語を身につけることが出来たとしても、それを日常的に使っていなければ徐々に離せなくなってしまうという事ですね!