フランス語を操る驚くべき中国人に出会った話!

これは私がヨーロッパに駐在していた頃の話です。私はそこでとんでもない中国人と出会ったのです。

 

チャイニーズレストラン

 

久しぶりに食べる中華料理!

ベルギーへ赴任してから数週間経った頃、仕事や日常生活にもようやく慣れてくると、毎日ステーキばかり食べていた(その方が安上がりだったので)せいもあってか、無性に日本食が食べたくなりました。

 

そこで休みの日に車でウロウロしていると、一軒の中華料理風のレストランを見つけたんです。

 

看板はおそらくオランダ語だったので、何と書いてあるか分からなかったのですが、建物自体がいかにも中国風といった感じだったので、中華料理という事はすぐに分かりました。

 

ただ、フランスで一度経験した事があるのですが、看板に日本食と書かれたレストランへ入ってみると、いかにも日本食風のメニューはあったのですが、実際に出されてきたものは、日本風のお椀や箸が付いているだけの、日本食とは全く別物でだったのです。

 

なので今回も中華料理もどきかもしれないと思いつつも、一緒に赴任していた日本人と一緒にそのレストランへ行ってみることにしました。

 

何ともあやしい中国人風の接客係

後日その中華料理と思われるレストランへ行ったときの事です。

 

その店に入ると、中国人風の男性が出迎えてくれて、席へ案内してくれました。

 

その時は何語を喋っているのか分からなかったのですが、注文を取りに来た時に

 

Are you Chinese? と尋ねると、

 

Yes, are you Jananese or Korean? と英語で聞き返して来たんです。

 

そのレストランが位置していたところはベルギーの少し田舎の方だったので、そのレストランへは日本人はほとんど来たことが無かったという事で、その中国人も少々驚いていた様子でした。

 

その時少し話をしたんですが、彼は3ヶ月ほど前にベルギーへやってきて、そのレストランで働き始めてから2ヶ月ほどだと言っていました。

 

また、お客さんを出迎える時は何語で話しているのかと尋ねると、普段はいつもフランス語を話しているとの事でした。

 

ちなみにベルギーでは、北部ではオランダ語、南部ではフランス語が話されるのですが、フランス語を使う客がほとんどだという事でした。

 

まあフランス語で話していると言っても、「いらっしゃいませ」や「何になさいますか?」程度の事を言っているだけだとその時は思っていました。

 

なお、その中華料理風のレストランは、料理人の中に中国人がいるそうで、出された料理は日本で食べる中華料理の味と変わらなかったので、久しぶりに日本で食べる食事と同じ感覚を得られとても満足する事が出来ました。

 

中国人店員のフランス語のレベルは?

そのレストランの味が結構気に入ったので、その後はちょくちょくその店を訪れていたのですが、ある時、同僚の現地マネージャーを誘ってその店を訪れた時の事です。

 

私がその店を訪れる時は、ほとんど毎回その中国人がいたのですが、私が訪れるたびにちょっと驚いたような顔をしていたのでその理由を聞いてみると、

 

彼曰く、そのレストランは地元ではかなり高級な店だという事で、常連のお客でもせいぜい月に1~2回程度しか来ないのに、私の場合は多い時で1週間続けて毎日のように行っていたので、びっくりしていたという事でした。

 

日本にいる時の事を考えてみると、例えば高級なフランス料理店などへは行ったとしても、1~2ヶ月に1回程度だと思うので、それと一緒の感覚なんだなと思いました。

 

確かにベルギーでもフランスでも、ステーキ料理を食べるよりも日本料理店でラーメン1杯食べた方が高くついていましたから・・・。

 

ちなみにベルギーで日本食を食べると日本で食べる時の約4倍程の値段で、ラーメン1杯が2~3,000円といった感じでした。

 

ところで、今回はベルギー人スタッフと一緒に来ているので、彼に中国人の喋るフランス語がどの程度のものか、確かめてくれるように頼みました。

 

早速中国人が私たちのテーブルへ来た時に、フランス語で話しかけてみてもらったのですが、彼曰く「発音はちょっと変だが会話自体はそれほど問題ない」という事でした。

 

但し、どんな質問をしたのか聞いてみると、

 

「中国人ですが?」

 

「この店にはどのくらい勤めているのか?」

 

「お勧めの料理はなんですか?」

 

といった基本的なものばかりだったので、それだけで中国人が話すフランス語のレベルを判断する事は出来ないと思いますが、横で聞いていた私としてみれば、フランス語は全く分からないので「この中国人凄い!」としか思えませんでした。

 

その後、その中国人にフランス語はどれくらいの期間勉強したのか?と英語で尋ねてみると、ベルギーへ来る前に中国で数か月程度とあとはベルギーにきてから実践で覚えたといったような内容の事を答えてくれました。

 

中国人スゲー!!!

 

以前テレビのニュースか何かで、中国の富裕層の人たちは海外へ移住する人も多いというような事を聞いた覚えがありますが、ああゆう国だから、いつなんどきどこででも生きていけるようなバイタリティーというか、底力が中国人には身に付いているのかもしれませんね。

 

向上心が高すぎる中国人店員!

その中華料理のレストランは結構美味しかったので、その後もちょくちょく通っていたので、中国人店員ともすっかり仲良くなっていきました。

 

それで、その中国人店員はちょっとでも手がすくと、私の所へやってきては「日本語教えて」といつもせがんでくるようになってきました。

 

私はゆっくりと味わいたかったので、断る事もあったのですが、あまりに熱心に頼むので時々教えてあげていました。

 

その時、この中国人がなぜ短期間でフランス語をある程度マスター出来たのか、その理由が分かったような気がしました!

 

例えば彼に「いらっしゃいませ」という日本語を教えた時には、彼は何度も「いらっしゃいませ」という言葉を繰り返し言って、私に発音は良いかと何度も聞き返すのです。

 

更に、店がすいている時などは、店の隅でブツブツ言っているような時があったのですが、後で聞いてみると、フランス語や日本語の練習をしていたと言うのです。

 

私が時々教えていた日本語についても、その次に店を訪れた時は、ほぼ完ぺきにマスターしていました。

 

その後フランスの仕事に集中しなければならなくなり、そのレストランへも行けなくなってしまったのですが、中国人の彼は私から習う以外にも日本語のテキストなどを買って勉強していたようで、私がそのレストランへ通い始めてから3ヵ月位経った頃には、簡単な日常会話は発音も含めてほぼ日本語を話せるようになっていました。

 

この中国人からは私自身もかなり影響を受け、その後の英語の学習にもプラスになったと感じています。

 

中国人に対してはあまり良いイメージは持っていなかったのですが、この時ばかりは中国人の尊敬すべき姿を見たという出来事でした。

 

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