ベルギーの学校で実際に使用されている教科書とは?

ベルギーの友人によると、ベルギーの子供達は14歳で英語を習い始め、2年もするとほとんどの生徒は日常会話程度の英語を話せるようになるそうです。

 

彼らの母語であるオランダ語と英語がいくら似通っていたとしても、たった2年間で日常会話が出来るようになるでしょうか?

 

もしそれが本当なら、どんな英語の教科書を使っているのか知りたくなって、彼に確認してもらえないか頼んでみました。

 

ベルギーのスクール体系と英語の授業が始まる学年

ベルギーのスクール体系は、おおよそ以下の通りです。

 

Elementary School:7歳~12歳の6年間(日本の小学校に相当)

Secondary School:13歳~18歳の6年間(日本の中学校と高校に相当)

University:19歳~(日本の短大・4年生大学に相当)

 

英語の授業に関しては、Secondary Schoolの2年目(14歳、日本の中学2年生)からスタートするそうです。

 

現状、日本では小学校からの英語教育がスタートしていますので、英語教育のスタート時期のみで比較すると、日本の方が早い時期から始まっている事になります。

 

ベルギーのスクール体系やオランダ語と英語との関わりについては、以下の記事に詳しく紹介していますので、ご覧ください。

ベルギーは英語のみでOK!?ベルギーに3年間住んでみて分かった真実!

 

なおベルギーおける教育に関しては、ベルギーの北部及び南部のministery(大臣?)がそれぞれ決定するとの事で、北部地域と南部地域では英語の授業体系については異なる可能性がありますが、今回の情報は北部地域でのものになります。

 

ベルギーでは、北部地域においてはオランダ語が、南部地域においてはフランス語が話されているので、英語の教育についても多少違ってくるのは当たり前の事かもしれませんね?

 

Secondary Schoolの3年度(15歳、日本の中学3年生)で使用されている教科書

*英語の授業はSecondary Schoolの2年度(14歳、日本の中学2年生)からスタートしますが、その分の教科書は入手出来ませんでした。

 

以下のテキストは、ベルギーで英語の授業が始まってから2年目の時に使用される教科書です。

特徴としては、オランダ語訳が併記されている事、及び再生マークで分かるようにビデオ教材が使用されているところでしょうか。

15歳用テキスト1

 

以下は、Unit2の最終ページです。写真や絵を見て英語で表現することに主眼が置かれているような気がします。

赤枠内のマークは、オンラインで映像を見たり追加の学習を行う時のものだそうです。

15歳用テキスト2

 

Secondary Schoolの5年度(17歳、日本の高校2年生)で使用されている教科書

以下のテキストは、ベルギーで英語の授業が始まってから4年目の時に使用される教科書です。

オランダ語訳は全く併記されていないようです。会話の内容から何を言おうとしているのかを読み取っていくという高度な内容となっているようです。音声やビデオ教材も多用されているという事です。

17歳用テキスト1

 

以下は、Unit2の最終ページです。

ビデオ教材を見て、彼が何をしているのかを想像し、英語で表現していくというかなり実践的な内容となっているようです。

17歳用テキスト2

 

日本の英語教育との違い!

最近の日本の英語教育は、私たちの頃と比べるとかなり変わってきているようですが、この間私の甥(中学3年生)が遊びに来た時に、英語の授業について聞いてみると、

 

基本的なやり方としては、

・テキストの文章を先生について読む

・英語の文章を日本語に訳す

・CDを聞いてリスニングの練習をする

・週に1~2回やってくる外国人と発音の練習を行う

 

といった感じで、たまにペアを組んで会話の練習などもするようですが、中学3年生ということもあってか、「ここは高校受験の際に出るぞ~!」的な学習がメインとなる事も多い様です。

 

小学校の英語の授業において2020年度から開始される「小学3年生からの必修化」及び「小学5年生からの教科化」や「英語の授業は全て英語で行う」などに向って動こうとしているようですが、教師の能力などを考えるとはなはだ疑問です。

 

今は、新しい日本の英語教育体制へ向かっている過渡期という事もあるのでしょうが、何か根本的な事が抜け落ちているようで、なぜかとても心配な気分です。

 

いずれにしても、私たちの頃の英語教育と比べたら比較にならないくらい進歩してきているのでしょうから、まずはヨシ!とすべきかもしれませんね?

 

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