ベルギーは英語のみでOK!?ベルギーに3年間住んでみて分かった真実!

ベルギーと言えば、EU本部やNATO本部が置かれている国としても有名ですが、最近ではサッカーのベルギーリーグへの日本人選手の加入もあってか、日本からベルギーへ訪れる観光客もかなり増えてきているようです。

Grand-Place

Grand-Place(ブリュッセルの中心地にある大広場)

 

ところで、ベルギーって英語は通じるの? 2016年3月にブリュッセルの空港や地下鉄でテロが発生したけど現状の治安はどうなの? 等々ベルギーに関して多くの疑問を持っている人は多い様ですね。

 

そこで今回は、約3年間ベルギーで暮らした時の私自身の経験と、現在も交流が続いているベルギー人の親友からの生の情報も合わせて、ベルギーに関するいろいろな疑問についてまとめてみたいと思います。

 

ベルギーは英語でベルジャム?or ベルジャン?

日本からベルギーへの直行便で行く場合は良いのですが、他国経由で行く場合、経由地で最終目的地がベルギーである事を伝えなければならない場合がありますが、あなたは「ベルギー」の正しい発音をご存知ですか?

 

意外にも日本語の発音で「ベルギー」と言ってもほぼ通じてしまうんですよ!

 

あとで詳しく説明しますが、ベルギーでは主にオランダ語、フランス語、英語が話されています。

 

そこで、日本語の「ベルギー」の発音をそれぞれの言葉で聞いてみたいと思います。

 

オランダ語

 

フランス語

 

英語

 

どうでしょうか? 英語よりオランダ語やフランス語の方が日本語の発音に近いと思いませんか?

 

まあどの国を経由するかにもよりますので何とも言えませんが、一応英語とフランス語の発音だけでも覚えておきましょう。

 

私の場合、初めてベルギーを訪れた時はモスクワとイギリスを経由してブリュッセルに入ったのですが、イギリスの空港で係の人から「Are you going to Brussels?」と尋ねられた時の事です。

 

イギリスの空港ですからもちろん英語で聞かれたわけですが、文字で見ればすぐに分かる「Brussels」の発音が最初に聞いたときに何のことか全く分かりませんでした。

 

この「Brussels」を先ほどと同じように音で聞いてみると、

 

オランダ語

 

フランス語

 

英語

 

どうでしょうか? こちらもフランス語の発音のほうが日本語の発音に近いですよね?

 

英語の場合は、「ブラッソーズ」といった感じの発音なので、初めて聞いたときは何のことか全く分かりませんでした。

 

みなさんもこの程度の事は覚えておくようにしましょうね。 知らなかったのは私だけ?!

 

ベルギーにおける公用語は?

先ほど、オランダ語、フランス語、英語が主に話されていると説明しましたが、ベルギーでは、オランダ語(60%程度)、フランス語(40%程度)、ドイツ語(1%未満)の三つの言語が公用語とされています。

 

以下の地図のように、ベルギー北部のフランドル(フランデレン)地方がオランダ語圏、南部のワロン地方がフランス語圏、ワロン地域北東のごく一部のドイツ国境地域がドイツ語圏とされています。

ベルギーの公用語エリア

出典:http://www.seinan-gu.ac.jp/gp/french_trip/2012/report01.html

 

なお首都のブリュッセルは、上の地図で見るとオランダ語が使用されるフランドル地方に囲まれていますが、ブリュッセルではフランス語を話す人が8割以上を占めています。

 

なので、ブリュッセルのお店に入ると、まず最初に「何語を話しますか?」とフランス語で聞かれることが多かったです。

 

観光客風の日本人に対しては、英語で話しかけてくれる店員の人が多かったようです。

 

また、北部のフランドル地方がオランダ語圏と説明しましたが、正確に言うとオランダ人が話すオランダ語とは若干異なるフラマン語と呼ばれるもので、現地の友人は英語で「フレミッシュ」と言っていました。

 

純粋なオランダ語の方言みたいなものだとも、その友人は説明してくれていました。

 

南部のワロン地方で使用されるフランス語は、標準のフランス語とほぼ同じだそうです。

 

なお、ウィキペディアなどでは「南部のワロン地方では英語がほとんど通じない」と解説されているものが多いですが、私がベルギーに住んでいた頃、ワロン地方に位置するリエージュやナミュールなどには何度も行った事がありますが、いつも英語で話していたと記憶しているのですが???

 

ベルギー人はみんな英語を話すことが出来るのか?

先ほどベルギーの公用語としては、オランダ語(60%程度)、フランス語(40%程度)、ドイツ語(1%未満)の三つですが、実際に話されているのはオランダ語、フランス語、英語と説明しました。

 

観光地などに行くと、相手が日本人だと分かるとお店の店員さんはみんな英語で話しかけてくれます。

 

では、ベルギー人はみんな英語を話すことが出来るのでしょうか?

 

まず、ベルギーの公用語はオランダ語、フランス語、ドイツ語の三つですが、全てのベルギー人が公用語である3つの言語全てを話せるわけではなく、基本的には自分が住んでいる地域の言葉しか話せません。

 

つまりベルギー人にとっても英語は外国語という事になる訳です。

 

ちなみに私が住んでいたのはオランダ語圏にあるリンブルフ州のハッセルトという町でしたが、自宅の近くにある小さなお店屋さんのおばあちゃんに「Do you sell vegetables?」と言ってみても全く理解出来ないようでした。

 

ベルギーでの英語教育については後で詳しく説明しますが、ベルギーでは以前の日本と同じように13歳から英語の授業が始まり、1~2年後にはほとんどの人が日常会話レベルの英語力が身に付くそうです。

 

但し、先程のおばあちゃんのように英語教育を受けていない高齢者や移民して来た人の中には英語が全く話せない人もいるという事です。

 

つまり結論から言うと、ベルギー国内の(日本の高校程度の)学校を卒業している人であれば、かなりスキルの高い英語力が身に付いているという事になります。

 

私が勤めていたベルギーの工場で働いていた現地採用の作業者(ほとんどが高卒程度)は、もちろん英語が話せましたし、私から見ればかなり流暢な英語だと感じました。

 

私の友人であるベルギー人の彼の場合は、オランダ語(彼の母語)、フランス語、ドイツ語、英語は勿論のこと、スペイン語まで話すことが出来ます。

 

彼曰く、どの言語も似通っているので方言のようなものだと言っています。 私には全く理解不能ですが!

 

ベルギー人の英語の発音は?

ベルギー人で学校教育を受けた人であれば英語が話せることは分かって頂いたと思いますが、英語の発音としてはどうなのでしょうか?

 

同じ英語を話す国でも、インドやフィリピンや香港の人などが話す英語にはかなりの訛りがあります。

 

以下のビデオは、ベルギーの一般市民へのインタビューの様子です。内容は別にして発音のみお聞きください。

 

これは私個人の意見ですが、ベルギー人の話す英語は私にとっては非常に聞き取りやすい発音だと思っています。

 

たまにイギリス営業所の純粋なイギリス人と話すことがありましたが、彼の発音は最初の頃は全くと言っていいほど聞き取れませんでした。

 

日本で売られている英語教材に付属しているCDから聞こえてくる音声は、そのほとんどがアメリカ英語だと思いますので、私たち日本人にとってはイギリス英語はなじみが薄いのかもしれませんね。

 

単なる私のリスニングスキルが低いだけかも知れないのですが・・・!

 

ベルギーにおける英語教育とは?

ベルギーの英語教育に関してはいろいろなサイトでも紹介されていますので、ここでは私の友人であるベルギー人の彼に、現状の英語教育システムについて調べてもらう事にしました。

 

ちょうど彼にも日本での中学校や高校にあたる年齢の姪たちがいますので、彼女たちにも訪ねて調べてもらいました。

 

ちなみに彼の家は、私が住んでいたHasseltから東の方へ約30kmほど離れたMaasmechelenという所で、オランダとの国境から2km位の所にあります。

 

ベルギーにおけるスクールの体系は?

まずベルギーにおけるスクール体系の概要は以下の通りです。

 

Elementary School :6年間、7歳~12歳(1学年は9月から翌年の6月まで)

Secondary School :6年間、13歳~18歳(1学年は9月から翌年の6月まで)

*Secondary School は、2年×3回に分かれており、2年毎に生徒の興味のある分野(4つのコースがある)を選べる。

 

University (日本の短大・4年生大学に相当):19歳~(1学年は9月or10月から翌年の6月or7月まで)

*University は、専攻分野によって3年、5年、6年以上に分かれる。

 

日本の場合と比較しても、Elementary School が6年間で小学校、Secondary School が6年間で中学校と高校、University が大学と考えれば教育年数に関しては日本ともほぼ同じような感じですね。

 

ベルギーにおける英語の授業は?

ベルギーでの英語の授業は、Secondary School の1年生(日本の中学1年に相当)から始まるという事なので、以前の日本の場合と同じですね。

 

今後の日本では、「小学3年生からの必修化」及び「小学5年生からの教科化」となり、ベルギーより早い段階から英語教育がスタートするわけですが、だからと言って日本人の方がベルギー人よりも英語が早く上達する事にならないのです!

 

ベルギーと日本の英語教育の間には、大きな違いが存在しているのです!

 

ベルギーと日本との英語教育に対する大きな差とは?

英語教師による差

ベルギーにおいても英語の授業を行っているのは、ベルギー人の先生です。

 

但しここで日本と大きく異なるのは、ベルギー人の英語教師はほぼ100%完璧な英語が話せて発音もほぼネイティブと同等というところです!

 

日本人の英語教師も「小学3年生からの必修化」などに対応する為、現状必死で英会話スクールへ通ったりセミナーなどで特訓を受けたりしているそうですが、全ての英語教師がネイティブ並みの発音をマスターする事は不可能だと思いますので、ネイティブの外国人を上手く利用した方が無難だと思います。

 

言語そのものの違い

これについては日本人にとってはどうしようもないことですが、ベルギー人の約60%ほどの人が話すオランダ語と英語は、文字・発音・文法のどれをとっても非常に似ている言語なのだそうです。

 

私の友人も「オランダ語を使っているベルギー人が英語をマスターする事は、それほど難しいことではない」というのです!

 

ちなみにオランダ語と英語を比較してみると、

 

おはようございます

オランダ語:Goedemorgen.

英語:Good morning.

 

トイレはどこにありますか?

オランダ語:Waar is het toilet?

英語:where is the toilet?

 

あなたの名前は何ですか?

オランダ語:Wat is je naam?

英語:What is your name?

 

このように似ているものばかりではないと思いますが、以前友人の彼が「英語は方言のようなものだ」と言っていたのも少しは分かるような気がします。

 

そう考えてくると、日本語と英語とでは文字も発音も文法も全てが大きく異なりますので、日本人が英語をマスターするというのは、並大抵の努力では達成できないというのは当たり前の事なのかもしれません!

 

生活環境による差

これは英語教育そのものに関する事ではありませんが、ベルギーと日本とでは当然の事ながら自分たちが暮らしている周りの環境が全く違うという事です。

 

ベルギーに住んでいた頃、私がいたアパートの周辺だけで考えてみても、オランダ語で話している人たち、フランス語で話している人たち、英語で話している人たちが、どこへ行っても必ずいました。

 

また、テレビをつければオランダ語だけでなくフランス語やドイツ語の番組が字幕なしで流れていて、たまにオランダ語の字幕が入る程度でした。

 

日本でもケーブルテレビや動画配信サイトなどを利用すれば、字幕なしで外国のテレビドラマを現地の言葉のままで見ることも出来ますが、小さい頃から自然に周りに存在していたわけではありませんからね。

 

英語習得を目指している人の中には、自分の周りの環境を可能な限り英語だけにしているという人もいるかと思いますが、生まれた時から自然にその環境が存在しているベルギーと比べたら、生活環境の差は大きいと言わざるを得ないでしょう!

 

ベルギーは英語習得の留学先としては適切か?

どうせヨーロッパへ留学するのであれば本場のイギリスへ留学した方が良いのかもしれませんが、私が約3年間ベルギーに住んでみての結論としては、初心者にとってはベルギーもありだと思います。

 

その理由としては、私自身ベルギー人が話す英語とイギリス人が話す英語の両方に接してきた訳ですが、ベルギー人が話す英語の方が日本人にとっては非常に聞き取りやすいと感じたからです。

 

1年や2年といった長期留学であればイギリスの方が良いのかもしれませんが、英語初心者の人が短期で留学するのであれば、いきなりイギリスへ行ってショックを受けるより、イギリス留学の予行練習という意味でも、私としてはベルギーへの留学をオススメしたいと思います。

 

但し、後述する治安の問題もありますので、あくまでも(今流行りの?)自己責任でお願いします!

 

なお私と同じような考えを話している動画を見つけましたので、以下に掲載しておきます。(日本人ですが、かなり流暢な英語で喋っていますので日本語字幕をONにして聞いてください)

 

現状のベルギーにおける治安状態は?

私が住んでいた頃は、真夜中でも女性が1人で平気で道を歩いているほど治安がよく、私の妻も「こんな所なら永住してもいいかな」とまで言っていたくらいでした。

 

ところが、2016年に空港や地下鉄などでテロが発生した事もあって、留学ではなく普通の旅行であっても心配している人も多いと思います。

 

ちなみに外務省海外安全ホームページの2018/11/08時点での危険情報を確認すると、「現在、危険情報や感染症危険情報は出ておりません」となっていました。

 

念のため、少し前にベルギーの友人へ確認した時の現状の様子は以下の通りでした。

 

2018年1月にテロ攻撃緊急レベルが、レベル4から2に引き下げられた。(レベル4がMaxレベル)

 

・都市を巡回する軍隊の兵士の数は徐々に減少しているが、ブリュッセルやアントワープなどでは、今もパトロールが続いている。

 

・2016年3月15日のブリュッセルでの銃撃戦以降、ベルギーを訪れる観光客の数は激減したが、現在はその当時と比べてベルギーを訪れる日本人の数は約34%程度増えている。

 

という事で、観光客も増えてきているようですが、ブリュッセルやアントワープなどでは数は少ないにしても、軍隊によるパトロールが今も続いているという事ですね。

 

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