ベルギーの飲み屋は私にとって最高の英会話教室でした!

これは私がヨーロッパのベルギーへ3年間程住んでいた時の話です。ベルギーに着任した当時は常に英語に悩まされていたのですが、飲み屋での出来事が私を大きく変えてくれることになりました。

 

バー

 

英語の学習がなかなか進まない日々!

もともと自分の英語力にはある程度自信を持っていたのですが、ヨーロッパ工場立ち上げスタッフに任命され、現地スタッフと関わるようになってからは、徐々に英語に対する自信がなくなっていきました。

 

ベルギーの工場がスタートしてからは、会社ですから当然外部からのお客さんもあれば、電話もかかってきます。

 

オフィス内に現地スタッフがいる時は、彼らが対応してくれますから良いのですが、誰もいない時に電話がかかって来た時に、いちいち現地スタッフを呼び出すわけにもいかないので、当然自分で電話に出ることになります。

 

電話の向こうからは、

 

「ハロー メーナームイス・・・・・」

 

ハロー以外は全く意味不明。

 

こちらが「Pardon?」と言うと、いきなり英語に切り替えてくれるのですが、その当時私の英語力では理解出来ず、「Just a moment, please」と言って現地スタッフを呼びに行く始末。

 

ちなみに電話で「少々お待ちください。」という場合は、「Hold the line, please.」の方がベターなようです。

 

そもそも会社がベルギーにあるので当たり前の事なのですが、外部からの電話は90%位がフランス語かオランダ語なんですよね。

 

こちらが英語で返すと、すぐに英語に切替てくれる(これも凄いです)のですが、それでもほとんど理解出来ないという何とも惨めな思いをかなりの期間味わいました。

 

一時は電話恐怖症のような状態になったこともあったほどでした。

 

その上、会議も当然英語で行わなければなりませんし、日本人も3人ほどいたのですが、日本人同士で話す際も会議中は英語を使う決まりになっていたので、最初のうちはほとんど英語ノイローゼの状態でした!

 

現地スタッフに誘われて飲み屋へ行ってみると

ある時、同じ部署で仕事をしていた現地のマネージャー(日本風に言うと課長クラス)が飲みに誘ってくれたんです。

 

私がいろいろと悩んでいるように見えたので、彼が気を使ってくれたのだと思います。

 

ある飲み屋へ入ってみると、そこにいたほぼ全員が物珍しそうに私の方を見つめるんですね。

 

これはまあいつものことなんですが、ベルギー工場があったエリアは首都のブリュッセルから150kmほど離れたところにあり、車で10分も走ればオランダに入るくらいの所に位置していました。

 

なので、言ってみれば日本の山奥の超田舎に金髪の外国人が急に現れたようなインパクトがあったのだと思います。

 

ただ彼らは日本人とは全く違う反応をします。

 

最初は物珍しく私を見るのですが、目が合うとほとんど全ての人がニコッと笑って軽く会釈するんです。

 

日本人だと、外国人と目が合っても無視するか、目をそらしてしまう人が多いのではないでしょうか?

 

このあたりは見習わなければと思い、日本に帰ってからも外国の観光客などと目が合った際は、必ず笑顔で会釈するようにしています。

 

その飲み屋にいた客の中に、私を連れてきてくれた彼の友人が偶然数人来ていたんです。

 

その友人たちとちょっと話した彼が私に向って、「彼らが初めて日本人と会ったので一緒に飲まないかと言ってるんですが」と言うので、その時はあまり気乗りはしなかったのですが、これも付き合いの一つと思い一緒に飲むことにしました。

 

彼らと一緒に飲みながらいろいろ話していると(ハチャメチャな英語で)、彼らのうちの一人が、自分の会社にはアメリカ人がいるのでもっとコミュニケーションをきちんと取りたいと思い英語を習いに行っていると言うんです。

 

いやいやあなたは今完璧な英語を話しているじゃないか?

 

少なくとも私にはそう思えたのですが、彼曰くまだまだだそうです。

 

彼の言っている意味が良く理解出来なかったのですが、そもそも私のように英語のレベルが低い人間が、彼の英語レベルを判断できるはずはないですよね!

 

しかも彼らは母国語としてなのかもしれませんが、みんなオランダ語、フランス語、ドイツ語なども話せますし、その上英語も話せるんです!

 

そんな事をいろいろ話しているうちに、ふと気づきました。

 

会社では、英語を話さなければならない場面であっても、自信の無さからいつも口ごもってなかなか発言する事が出来ないのに、なぜか今は下手くそな英語を恥ずかしさも全く感じずにペラペラ喋っているではないか!

 

なぜだ~~~???

 

その原因はすぐに分かりました!

 

お酒を飲んでいるからです。

 

かなり強いお酒を勧められたようで、結構酔っぱらっていたので下手くそな英語を話す事に抵抗を感じなくなっていたからだと思います。

 

その時はそんな話をいろいろして、また一緒に飲もうという約束をしてその日は帰宅する事になりました。

 

毎日のように飲み屋へ通っていると

日本にいる時は、その当時まだ独身だったという事もあり、仕事が終わった後は居酒屋で晩御飯を食べ、その後スナックで飲んで帰るという生活をほぼ毎日のようにしていました。

 

それで、せっかく現地の人とも交流が出来たので、忙しくない時は毎日のように同じ飲み屋へ通うようになっていきました。

 

その飲み屋では、最初同僚の現地スタッフの友人だった人達と仲良くなり、いつも飲みながらいろいろ話していたのですが、そのうちその友達の友達といった感じで、徐々に一緒に飲める友人も増え、いつしか私はその飲み屋へ通う人の間では有名人になっていたようでした。

 

ある時また会社の同僚といつもの飲み屋で飲んでいた時の事です。

 

その時また新しい友人を紹介され一緒に飲んでいると、その人が私に向って「自分も外国人ともっときちんとコミュニケーションをとれるようになりたいから、あなたのように英語が上手くなりたい。」と言うんです???

 

ここまで馬鹿にしなくてもいいじゃないか!とちょっと腹が立ったのですが、どうやらその人は本気で言っていたようなのです。

 

意味が分からなくなり、会社の同僚に聞いてみると、彼はまだ十代という事もあって実際に英語はあまり上手くなかったようなのですが、私からしてみればペラペラにしか聞こえないし、なぜそんな彼が、全く下手くそな英語しか喋れないような私に対してそんなことを言うのか分からない!」と更に尋ねると、

 

同僚曰く、「確かにあなたの英語はまだまだですが、始めの頃と比べるとかなり上手くなりましたよ。」とのこと。

 

なので、十代の彼から見れば、外国人のあなたが英語を話しているのを見て、凄いなと思っても不思議はないですよという事らしい。

 

だがそんな事は全く信じられない!

 

自分自身英語のレベルがアップしたという自覚は全くないのに・・・!

 

考えてみると、ベルギーで生活し始めてから半年以上は経った頃だったし、最近は電話も普通に取れるし(難しい話は勿論出来ないが)、会議での内容もほぼ理解出来るようにはなっていたと思います。

 

しかし、自分が喋るとなるとまだまだ全く自信はなかったのですが???

 

会社で話している時に知らない単語やフレーズが出てきたら、その日のうちに覚えてしまい、できるだけ自分でもそれらのフレーズを使うようにするといった努力だけは続けてきたのですが。

 

その事がやっと実を結んできたという事なのでしょうか?

 

ベルギーでの仕事が終わり、日本へ帰る事が決まった時に送別会をやってもらったのですが、その時にはいろんな人から「あなたはベルギーへ来たときはあまり喋らなかったが、今では明るくなってよく喋るようになったね」と言われました。

 

自分自身ではあまり自覚はありませんでしたが、ベルギーでの3年間で英語のレベルも少しは成長出来たのかもしれません。

 

その事を改めて考えてみると、英語を恥ずかしがらずに話せるようになった一番の要因は、毎日のように飲み屋で英語を話し続けた事だったと思います。

 

頭の中では完璧な英語の文章が出来上がっていたとしても、実際に言葉を発する訓練をしていないと、いざという時にサラっと口から出てくることはありません!

 

仕事上で英語を話す必要があるのに、外国人が苦手でなかなか話せるようにならないシャイなあなた、私のようにお酒の力を借りて酔っぱらった勢いで英語を話してみる、という方法もありだと思いますので、一度試してみてはいかがでしょうか?

 

また、私が今やっているインターネットを利用して海外に住んでいる外国人の先生から英語を習うという方法もありますよ。

 

これだと自分の家で周りの目を気にせずに、コッソリとやれますのでおススメです!

 

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