ベルギーの病院における驚くべきシステムとは?!

これは、私がベルギーのLimburg州 Hasseltという所に住んでいた頃に、実際に訪れた病院(個人病院)での出来事です。

ベルギーの医者

 

病院なのに受付がない???

ベルギーでの生活が半年位経った時の事です。

 

私が住んでいたエリアは、真冬になると気温がマイナス20℃位にまで下がるとても寒い地域でした。

 

ベルギーでは、全ての部屋の壁に沿ってヒーターが設置されており、室内の暖房については全く問題無いのですが、いったん買い物などで外へ出て車を降りると、5分も耐えられない状況でした。

 

現地の人は涼しい顔をして普通に買い物などを楽しんでいましたが・・・。

 

そんなところに住んでいましたので、どんなに注意していても風邪くらいはひいてしまいます。

 

仕方ないので現地のスタッフに病院を調べてもらい、その病院へ行ったまでは良かったのですが、そこでの経験はまさに驚きの連続でした!

 

まず教えてもらった病院へ入ると、狭い待合室のようなところに5~6人座って順番を待っているようだったのですが、どこを見回しても受付が無いんです!

 

そこで隣にいたおばあちゃん風の人に、”Where is the receptionist?”(受付はどこですか?)と聞いてみましたが、笑っているだけで私の言った言葉が理解出来ない様子。

 

他の人を見回しても、みんな老人ばかり。

 

仕方ないので、私もそこに座って待っていると、暫くして奥のドアが開き、白衣のようのものを着た人が、なにやら「次の人どうぞ」と言ったのか、一番奥に座っていた人が部屋の中へ入っていきました。

 

すると、部屋の中へ入っていった人が今まで座っていたところが空いたので、その隣に座っていた人がその空いた席へ、そのまた次の人がその隣へ・・・といった具合に座る席をずらしていったんです。

 

なるほど! こうやって一人ずつ席をずらしていき、一番奥の人が次に呼ばれる順番になっているのだなという事が理解出来ました。

 

病気に関する英語が分からない!

そうやってしばらく待っていると、やっと自分の順番がやって来て、例の白衣を着たおじさんが、カモンという動作をして部屋の中へ入らせてくれました。

 

すると、そのおじさん以外は誰もいない!

 

え~~~っ!!! このおじさんが医者でこの病院は、この人一人でやってるの!!!っと驚きの連続です。

 

そのおじさんが医者だと分かった私は、唯一スラっと言えるセンテンス、

“I have a cold.”(風邪をひきました。)

と言うと、その先生は “むにゃむにゃコフ? むにゃむにゃヒ~バ?” とかなんとか言ってるようなのですが、私には全く意味不明。

 

その先生が話す言葉は、フランス語のようなオランダ語のような英語でもあるような何とも不思議な発音の言葉でした。

 

その頃の私は、ベルギー人が話す英語についてはある程度聞き取れるようになっていたと思うので、先生の話す言葉は少なくとも普通の英語ではなかったと思います。

 

私が首をかしげていると、その先生は、咳をしている動作や額に手を当てるようなしぐさをしながら私を見てきたので、その時やっとこの先生は、

「咳は出るのか?」、「熱はあるのか?」、「鼻水はでるのか?」

といったような事を聞いているのだという事が理解出来ました。

 

それで私も、一つ一つ動作をしながら “Yes” 又は “No” で答えていきました。

 

最低限覚えておきたい英語の表現

そういう事もあり、次回からは困らないように、以下の表現くらいはすぐに言えるように何度も何度も繰り返しながら覚えていきました。

 

I have a fever. 熱があるんですが。

I have a cough. 咳が出ます。

I have a runny nose. 鼻水が出ます。

I have a sore throat. 喉が痛いです。

I have a stomachache. お腹が痛いです。

I have diarrhea. 下痢をしています。

I have a toothache. 歯が痛いです。

I have a neckache. 首が痛いです。

I have a backache. 背中(又は腰)が痛いです。

 

結局全てを医者一人でやってしまいました!

その後、その先生は私の口の中を見たり首のあたりを触ったりした後、紙に何かを書き始めました。

 

おそらく処方箋です。

 

その処方箋を書き終わると、それを私に手渡しながらゼスチャーも含めて何か言っているのですが、結局理解出来ず。

 

これは私の想像ですが、

「薬はいついつ何錠ずつ飲みなさい」とか「薬局がどこどこにあるから」とかいったようなことを言っていたのだと思います。

 

その後、メモ紙に数字を書いて私に見せてくれました。

 

おそらく今日の診療代だろうと思い、お金を出すとすぐにお釣りをくださいました。

 

やっぱり全てこの先生一人でやってるんだ~!

 

という事で、初めてのお使いならぬ初めての病院はここで終わりです。

 

あとは、工場の現地スタッフの一人に電話して来てもらい、処方箋を見せて薬局まで連れていってもらいました。

 

「ところ変われば何とやら」と言いますが、外国と日本ではこうも違うとは思いもしませんでした。

 

仮にその時の医者が、医師免許も持たない偽医者だったとしても、私には分かるはずもないので、その後については、病院や少し高額な費用が伴うような場面では、必ず現地スタッフの力を借りて行うようにしました。

 

*なおこの話は私がベルギーへ滞在していた1992年前後の話ですのでご了承下さい!

 

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